風邪を引いて熱が出た。東京へ越してきて約二ヶ月。熱が出るのは二度目だろうか。自らの体温を感じることができるのはなんだかテンションが上がる。なんとかバイトを終わらせ電車に乗り少しフラフラしながらもアパートにたどり着くことができた。そこまで大袈裟なものでもないが今思い出すと辛かった。色々考えていることはあるがどうも他人には言いづらい。口に出すことで全て嘘になってしまう気がして悲しかった。だが私は笑顔で犬を眺める。特別な気持ち。神はいないし神様にはなれないことを知っている。天使がいる。差し出したものは全て後悔に流された。馬鹿な考えはよせ。セブンティーンアイスクリームの思い出を上書きしたい。
写真を撮るのが苦手だが、姫路へ行ったとき意識して携帯で写真を撮るようにした。深夜バスに乗って姫路駅に着いたのは早朝の6時。
コメダ珈琲に行って朝食を取った。私はいつもアイスココアを頼む。席で眠りについてしまいそうになったが30分ほどで店を出た。
コメダ珈琲を出るとオールナイトで朝10時まで営業している風呂屋に行った。
風呂屋にあったこの絵を見て中学生の頃幼馴染が運動会のソーラン節で着用するはっぴに金魚を描いていたことを思い出した。綺麗だった。私は茶色と黄色と緑の布でひまわりを描いた。青いはっぴだった。
姫路城を見た。かっこよかった。地元香川にも城があるが私は見上げたことがないことに気付いた。流石に地元に対して薄情すぎやしないかと思ったが今度香川に帰る頃にはそんなことも忘れているだろう。まだ写真が残っているが熱が上がってきたような気がして思うように手が動かない。明日がくる。本当は思っていることを話したい。
